企業理念
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経営理念
『 制御盤と生き方をつくる 』
私たちは、ただモノをつくっているのではありません。
私たちは、人と人との“関係”をつくり、誰かの“生き方”をそっと支える仕事をしています。明電が目指す幸せは、表面的なものではありません。
「働きやすさ」や「仲の良さ」だけではたどり着けない、本当の幸せがあります。
それは、時にぶつかり合い、言い合い、迷いながらも、最後には笑って肩をたたき合えるような ──
そんな“戦友”のような関係を築くこと。
その過程で生まれたプロダクトこそが、真の「高品質」だと信じています。
もちろん、他者を思い通りに動かすことはできません。
だからこそ私たちは、「自分にできること」に徹底的に向き合います。
相手の立場を想像しながらも、あくまで自分の意思で貢献を選び取る。
その貢献が、たとえ失敗に終わっても、学び、立ち上がり、また差し出す。
そうやって築かれる関係性にこそ、本質的な幸せが宿ると信じています。制御盤をていねいに作るように関わる人の「生き方」もていねいに仕上げていく。
それが、私たち明電の仕事であり、理念です。 -
制御盤というもの
見えない場所で、世界を動かす
街を照らす光。水を届けるポンプ。工場の機械。
私たちの暮らしのあらゆる場面で、そっと心臓のように動いている“頭脳”がある。
それが、制御盤だ。誰もが目にすることはない。けれど、止まれば世界が止まる。
気づかれずに、正確に、静かに、けれど力強く。
私たちは、その確かな「動き」を裏側から支えている。自動制御盤製造とは、鉄と電気の世界に、思考と美学を宿す仕事だ。
鉄を曲げ、削り、溶接する。無骨な作業のひとつひとつに、知恵と美意識が流れ込み、機械の心臓を包む“器”が生まれていく。
配線一本の配置に悩み、盤内の温度に気を配り、運転のロジックを読み解く。
それはまるで、無数の神経を手でつなぎあわせ、機械に命を与えるような作業だ。どれだけ技術が進んでもそれを動かす「裏側の知恵と手」がなければ、社会は止まってしまうだろう。
自動制御盤をつくる仕事は、未来のテクノロジーを下から支え、動かす、静かな力だ。――見えないけれど、確かに世界を動かしている。
そんな誇りを、その手に持って働く未来を、明電で働くみなに届けたいと願っている。 -
行動方針-①
自己受容
受け入れることで、道は見えてくる
人は誰しも、もっと成長したい、もっと上手くやりたいと願っています。
けれど、その願いを叶えるために必要なのは、自分を「肯定」することではなく、「受容」することです。たとえばテストで60点を取ったとき、「本当はもっとできたはず」「環境が悪かったせいだ」と自己肯定や他責に走れば、次の努力は曖昧になります。
「今の自分の実力は60点だった」と静かに受けとめること――
それが成長のスタートラインです。ありのままの現在地を見つめたとき、はじめて70点を取るための方法が見えてきます。
過去は変えられませんが、未来は変えられます。
アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーにこんな言葉があります。
「神よ願わくば、わたしに変えることのできないものごとを受け入れる落ち着きと、変えることのできるものごとを変える勇気と、その二つを常に見分ける知恵とを授け給え」変えられない60点に執着せず、変えられる次の一歩を信じること。
それが私たちの成長の形です。 -
行動方針-②
謙 虚
学びの扉を閉ざさないために
人は、自分の考えが「正しい」と思った瞬間から、学びの扉を閉ざしてしまいます。
たとえそこに、未来を切り開く大きな伸びしろがあったとしても、それは育ちません。だからこそ、私たちはいつでも「まだ知らない自分」に出会いに行く姿勢を大切にしたい。
知らないことに出会ったとき、わからないと感じたとき、恥じるのではなく、「もっと知りたい」と思える心を持ち続けよう。変化の激しい時代において、成長の鍵は「謙虚さ」にあります。
昨日より今日、今日より明日、少しずつでも学びを積み重ね、未来の自分を育て続ける集団でありたい、と考えています。 -
行動方針-③
問を立て、自ら動く
失敗より恐れるべきは、試さないこと
私たちは、他人の答えを待つのではなく、自分の頭で問いを立て、考え抜く力を大切にします。
そして、その問いに向かって一歩を踏み出す勇気を称えます。
正解のない時代において、唯一の誤りは「試さないこと。」
失敗を恐れるより、挑戦の回数を増やせるかどうか――そこに未来を切り開く鍵があります。たとえばAmazonは既存の仕組みを何度でも壊し、新たに創り直す「スクラップ&ビルド」の文化を武器に進化を続けています。
失敗を恐れず、成功している仕組みすら手放すその姿勢は、まさに“考え、試す”を体現したものです。
「でもそれはAmazonのような資本力があるからできるんだ」――
そう感じる人もいるかもしれません。しかし本質は、試すことに対する“姿勢”にあります。
一つひとつの挑戦の背後には、小さな仮説、小さな実行、小さな学びの積み重ねがある。
我々のような中小企業にも、必ず参考にできる部分があるはずです。挑戦は、最初からうまくはいかない。
けれど、繰り返し考え、工夫し、試す中でしか、誰にもまねできない“自分たちの答え”は生まれません。私たちは、考え、試す人を応援する組織です。
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行動方針-④
本 気
本気は、仕事を遊びに変える
「このくらいでいいや」と、つい手を抜いてしまう瞬間は誰にでもあります。
疲れていたり、気分が乗らなかったり。
もちろん、心も体も限界のときは、無理せず休むことが大切です。
でも、元気な時まで中途半端でいいのでしょうか。
本気で取り組むべき時に、本気を出せているでしょうか。学生時代のこと。就職活動の時期、友人のS君は応募したほぼすべての企業から内定をもらっていました。
あまりの結果に周囲は「どうやってるの?」と口をそろえて聞きました。
S君は少し笑ってこう言いました。「お前ら、本気で就活してる?俺はただ本気でやってるだけだよ。」
彼は志望する企業ごとに徹底的な準備を重ねました。
どんな人物が求められているのか、企業の理念に自分がどう共感できるか、自分の経験をどういかせるか。
ただの“努力”ではなく、“本気”でした。
そんなS君はまた、いつも楽しそうでした。「不安はあるけど全部自分で考えて、自分で動いてるから面白い」と笑っていました。本気でやるからこそ、自分の仕事が自分のものになる。
本気でやるからこそ、手ごたえがあり成長があり楽しさが生まれる。私たちは、本気で働く人を応援し、本気で取り組むからこそ得られる喜びを大切にしたい。
仕事を「こなすもの」ではなく、「夢中になれるもの」に変えていこう。 -
行動方針-⑤
凡事徹底
凡事を極め、非凡を築く
特別なことができなくても、誰にでもできることを、誰にもできないくらいやりきる。
それが「凡事徹底」です。掃除、あいさつ、確認を怠らない――
一つひとつは地味で目立たないことかもしれません。
けれど、そうした“当たり前”を一切の妥協なく続けることが、私たちの信頼と品質の土台をつくっています。一流とは、些細なことに魂を込めること。
どんなに小さな作業にも誠実さとプライドを宿らせること。「まあ、いいか」と思う心を振り切った、その先にしか見えない景色があります。
凡事にこそ、非凡の道がある。
私たちは、それを信じて毎日の仕事と向き合っていきます。 -
行動方針-⑥
あるものを数えよ
可能性は、すでに手の中にある
私たちは仕事の中で、つい“ないもの”に目を向けてしまいます。
「あのソフトがあれば…」「あの設備があれば…」「もっと能力があれば…」
手元にないものを数えれば、できない理由はいくらでも見つかります。
けれど、忘れてはならないのは、“あるもの”はいつだって目の前にある、ということです。アポロ13号の事故をご存じでしょうか。
宇宙で酸素タンクが爆発し、命の危機にさらされた乗組員たち。
「あれも壊れている」「これも足りない」「それも使えない」
打つ手が尽きたかに思えたその時、状況を変えたのは、たった一つの問いでした。
「OK、わかった。じゃあ今、我々に残されているものは何だ?」ないものを嘆くのではなく、あるものに光を当てる。
その瞬間、消えかかっていた彼らの命のともしびが、再び力強く燃え始めたのです。仕事も同じです。理想の環境じゃなくても、完璧な体制じゃなくても、「今あるもの」に目を凝らせば、そこに希望の光が宿ります。
だからこそ、私たちは数えましょう。
ないものではなく、あるものを。
それこそが、挑戦の第一歩になるのです。 -
行動方針-⑦
遠回り
王道は、遠回りの先にある
私たちは、会社の存続に欠かせないものは「挑戦」であると考えています。
挑戦とは、これまで社内に存在しなかった取り組みを意味します。
つまりそれは、常に「寄り道」や「遠回り」に見えるもの。だからこそ、私たちはその遠回りを、真正面から肯定します。
社員教育一つとっても、効率化や外部委託という「手っ取り早さ」に頼るのではなく、自ら考え、ゼロから作り上げることを選びたい。
たとえば人事考課シートの自作や、じっくりと意見を交わすための、時代に逆行する長時間の会議。
それらは非効率に見えて、実は挑戦そのもの。遠回りを恐れず、自ら道を切り開く姿勢こそが、実は私たちの進むべき“王道”なのです。
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行動方針-⑧
関係性
真剣な議論が、絆を深める
たとえ意見がぶつかっても、根底には「信じあっている」という確かな思いがある。
だからこそ、遠慮せず本音をぶつけ合える関係が生まれる。
気遣いやリスペクトがある前提で、時には真剣に議論を重ねる。
それが、私たちが理想とするチームのかたちです。「あの時は本当に大変だったな」
そんな過去を振り返りながらも、今では笑って肩をたたき合える――
あの議論があったからこそ、今があると思えるような、戦友のような関係性。やさしさと厳しさが同居する、熱量のあるあたたかい職場。
そんな空気が社内に広がっていくことこそが、“明電らしさ”をかたち作っていくことになる、と考えています。 -
行動方針-⑨
全社最適
それは、信頼の連鎖から生まれる
私たちはつい、自分の担当、自分の部門、といった自分に関わる成果に目が向きがちです。
それは決して悪いことではありません。むしろ責任感の表れでもあります。
しかし、その視点だけでは、会社という一つの生命体はバラバラに動いてしまいます。「全社最適」を目指すとは誰かが我慢をする事でも、押しつけ合う事でもありません。
それは、すべての部門、すべての立場が、共通の目的に向かって心を一つにするということ。
その実現には、なにより“一人ひとりの当事者意識”が不可欠です。他人事のままでは、責任の所在は曖昧になり、「それはあの部署の仕事だろう」と、問題が宙を舞ってしまう。
そうではなく、「自分だったらどうするか」「自分ならどう支えるか」と考えること。
そうした一人の覚悟が、やがて組織全体の連携と調和を生むのです。全社最適とは、合理性の追求ではなく、信頼の連鎖のこと。
誰かの背中に荷物をほうり投げるのではなく、隣の仲間と肩を並べて前に進むこと。
その未来には、部門の枠を超えて支え合い、称え合える、私たちらしい強さがきっとある、そう信じています。 -
行動方針-⑩
幸 福
与えられるものではなく共に育てるもの
「あなたの人生の責任を取るのは誰ですか?」
そう問いかけると、多くの人が「自分です」と答えます。
けれど最近、社内外でこうした声を耳にすることが増えました。
「この会社で働いていても幸せじゃない。幸せになれる気がしない。」たしかに、会社には働きやすい環境を整える責任があります。
けれど、“働きやすさ”だけでは人は満たされません。
そこに「働きがい」、つまり自分の仕事に意味を感じられることがあって初めて、人は“幸せ”への扉を開けるのだと思います。私たちは、事業を通じて社員の幸せに貢献したい。
でも、それは一方的に与えられるものではなく、会社と社員が一緒になって育てていくものです。
自分の人生に責任を持つ。その覚悟と向き合ったとき、はじめて「幸せに働く」という生き方が、現実のものになるのではないでしょうか。 -
最後に
小さな歩みが集まり、
理念は生きた物語になる私たちが大切にしている行動方針は、特別な才能や特別な人にだけ求めるものではありません。
むしろ、一人ひとりが日々の仕事の中で繰り返し向き合い、育てていくものです。私たちが求めているのは、完璧な人ではありません。
失敗しながらも学び、仲間と支え合い、仕事に本気で向き合える人です。
その積み重ねが、やがて「自分にしかできない仕事」となり、仲間と共に「幸福に働く」というかけがえのない実感につながっていきます。――この理念に共感し、一緒に挑戦してみたいと思った方と、私たちはぜひ、未来をつくっていきたいと願っています。


